アニメ「クレヨンしんちゃん」は全く観たことがなかった。
子育てもしていないので特に観る機会もなかったし、なんとなくお下品な印象だったし。
ところが、うっかり、この春観てしまった。
アマゾン・プライムの昔のビデオシリーズで。
その日から、しんちゃんにハマる。夫婦そろって、ほぼ毎晩夢中で観ている。
しんちゃんはもちろん、登場人物みんな魅力的だ。
内容もシュール。そして観たあと必ず清々しい勇気が沸く。
特に映画の方は深い。
今日ベートーヴェンのテンペストを弾いていると、昨夜観た「戦国大合戦」編のラストが頭に浮かび、泣いてしまった。
しんちゃんはすぐ「ブリブリーブリブリー」と言いながらおしりを出す。
ナゼ??そんなにまでして、無意味におしりを。。
それで、ふとある出来事を思い出した。
わたしが幼稚園児のころ、お泊り遠足に行った。
夜、みんなと並んでお布団に入って、先生が見廻りにくる直前のこと、
突然、わたしはおしりをペロンと出して寝たふりをしてみたくなり、そうしてみた。
「せんせーきっとわらうで」と笑いをとるつもりだったのだろう。
誰ひとりそんなおバカな事やってないのに、しかも普段はおとなしい子供とされているのに、しかも女子なのに、一人単独で。。
結果、先生はぜんぜん笑わず、何も言わずそっと優しくパンツを上げてくれ去って行った。
その時のシーンとした気持ち、よく憶えている。
あの日のことを思い出すたび「わたしという人間はだいぶオカシイぞ。変態かもしれん。」とちょっと自分に劣性を感じていた。
しかし、しんちゃんを知った今、そんな変態ゆみを「おぬしやるな!」と誉めてあげたい。
体をはってのサービス精神、思いついたら即やってみよ!の行動力。
しんちゃんに通じる、クレイジーかつ大胆さを持つ子供だったのか、と。
成長の過程で、人の目を気にし過ぎる自制心を身につけてしまったわたし。あのまま突き進んでほしかったな。(おしり出すって事でなく)
なぜ今になって「クレヨンしんちゃん」にハマるなんて自分でもナゾだったけど、なんか、おしりで納得。
そして何気に周囲の方々にも聞いてみると、意外とハマっておられる大人達が多いと知り、とてもうれしい。(特に映画)
blogタイトル『植物とピアノ』からずいぶん遠い内容になってしまった(笑)
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