『BOOK』(ピアノとダンスとリーディング)というコンサートを7月15日に開催します!
その中で絵本「おおきな木」(シェル・シルヴァスタイン作)も取りあげます。
これはアメリカで1964年に出版され世界各地で読み継がれてきたロングセラー。
詠子さんの朗読に、わたしのピアノをつけて、途中まゆさんの踊りもあり。
物語の内容はここでは表わせませんが、登場するのは少年と木。
わたしがいつも泣きそうになるところは
「ぼくはあそぶにはとしをとりすぎているし、こころがかなしすぎる」
という少年(もうオジサン)のセリフ。
「こころがかなしすぎる」って、なんてツラい言葉だろう。そして甘美だ。
朗読の詠子さんが泣きそうになると仰ったところは
「ごめんなさい、ぼうや」と木はいいました。「わたしにはもうなにもないの。あなたにあげられるものが」のところ。
訳者あとがきで村上春樹さんが書いてること↓
『あなたはこの少年に似ているかもしれません。それともひょっとして両方に似ているかもしれません。。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。』
とあります。
朗読の詠子さんは「わたしは木やわ」と。
ダンスのまゆちゃんも「木。木以外の人っているの?」と。
はーい。わたし100%少年(笑)
村上春樹さんはこうも書いてます↓
『作者は子供向けの本というかたちを借りてはいるけれど、結局のところ誰のためでもなく自分自身の心にまっすぐ向かってこの物語を書いているのだ、と言ってもいいと思います。』
イエッス!さすが春樹。
物語、音楽、絵、なんでもいいけど、その表現に並行軸でなく垂直軸がガチッとみえる作品にわたしは胸ふるえるのです。
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